Recruit
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- 100年企業へのバトンを
次世代に託して。 - 2022年、30代と40代のCOO(各事業の最高執行責任者)が誕生しました。
これからの東海ドック工業を率いる2人はどんな人物?
会社や社員の未来をどう考えているの?
社長との対談を通して、見てみましょう。
代表取締役社長
伊藤 克也
プラント事業部COO
岡屋 順也1985年生まれ
マリン事業部COO
西村 陽1979年生まれ
事業への責任が、視野の広がりに
西村さんは船舶向け製品を扱うマリン事業、岡屋さんはプラント(工場)向け製品を扱うプラント事業のCOOになってしばらく経つけど、以前と何か変わったことはある?
仕事がしやすくなりましたね。一スタッフではなく肩書きがついたことで、「その立場の人が言うなら」と聞き入れてもらいやすくなりました。「お、COO!」とかといじられますけど(笑)
西村さんはCOOになって、私より態度が大きくなったかな(笑)。あとは、視野が広角になったと思う。
「何かあったとき、社長が出る事態になる前に自分が解決する」という想いは以前からありますが、手に負えないときはみんなの助けを借りながら、「最後は自分が矢面に立つ!」という想いは強くなりました。
視野が広がった実感は、私もあります。熱交換器は材料や設計、溶接、機械加工、塗装と、いろんな要素がそれぞれ奥深い。いろんな部署とコミュニケーションを取って、事業全体をまとめていくのが楽しいですね。
今の事業の基盤を築いてきた2人
2人はこの会社の転換期を支えてくれたメンバーで、いいことも苦しいことも経験してきたよね。岡屋さんは機械加工で入社して、営業としても活躍してくれました。2008年のプラント事業立ち上げのときには、何もないところからのスタートだった。
当時25歳。正直、何から始めたらいいかもわからなくて、苦しかったですね。辞表も2回出しました。
「つらいから」ではなくて、「このままだと給料泥棒だから」と書いてあってね。
社長に「もうちょっと頑張って」と説得されて思いとどまり、その後、アプローチした中のあるお客様が、工場を見に来て当社の技術に興味を持ってくれたんです。
それが今では事業の大きな柱になった。同じ時期に船舶向けの事業も、創業時の修理事業から新製品製造へと転換したけど、西村さんの営業としての貢献も大きかった。トラブルで製品を作り直したときは、何回も謝りに行ってもらってなぁ。
正月に神戸港まで行ったら、お客様が「おもろいヤツや」と行きつけの定食屋に連れて行ってくれて。
同業者に「東海ドックさん、使ったって」と紹介してくれて広がりました。
本当に苦しい思いもさせたけど、よく頑張ってくれた。2人にCOOを任せたのは、会社が創業60年を超えて、ここまで来たら100年企業を目指そうと腹をくくったから。船舶向けの製品は、海外にも販売して、日本の海事産業を維持していきたい。プラント向け製品は、日本の規格に合った製品を、ニッチな市場を狙って提供したい。
でも二代目の私も60代。10年後、15年後の東海ドック工業を考えて、2人に各事業部のトップになってもらうことを決断したんです。
任されて成長する経験を若い社員にも
あらためて聞くけど、2人はこれからそれぞれの事業をどうしていきたいと思っていますか?
最近、新しい製品を手がけ始めています。爆発しないよう厳しい法律の規定を満たさなければならない製品なんですが、その事業を広げていきたいですね。ほかの経営計画はクリアしているので。
船舶関係は、中国や韓国、ヨーロッパなど、グローバル市場への拡大を狙います。
前にも言ったけど、海外に拠点を出して支店長をやらんか?
子どもの学費も高校まで面倒見るよ。
いやいや、社長の話には裏がある(笑)。
またそう言う(笑)。社員に対しては、どんな環境をつくりたいと思ってる?
私はみんなと年齢が近いので、意見を自由に言えるような雰囲気を出し続けたいです。会話のきっかけになるよう事務所にお菓子を差し入れたり、眠気覚ましになるちょっとした健康器具を置いてみたりもしています。
あの彼の席にあれが置いてあるのは、居眠り防止だったのか!(笑) 私は個々の社員とのあいだに信頼関係を築くべく、謙虚で誠実を心がけています。また社長に、「でたらめな部分もある」と言われそうだけど…。
一同 (笑)
あとは私自身が任せてもらったように、若い社員にも任せてどんどん成長してもらいたいですね。何かあったら、責任は私が取るので。
縁あって当社に入ってくれた社員が、結婚して家庭を持って、家のローンを払って子どもを育て上げるまでは、私の責任。2人には、先代が船の修理から始めた会社を、私の代で熱交換器メーカーにしたように、次の経営者に代わったときに試行錯誤して新しい何かを確立してほしい。そのためにも、今の若い社員たちを引っぱり上げてほしいと期待していますよ!
最後にひとことアピールさせてください!
中小企業でありながら、大手商社の頭の切れる人たちを相手に堂々とわたりあえるのが魅力です!
そういえば西村さん、慣れないスーツ姿でお客様の大手商社を訪問したら…。
はい、採用面接の部屋に案内されました…。
一同 (笑)