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設計スタッフが手がけるのは、おもに船舶用の熱交換器（エアインタークーラー）ですが、最近は船舶以外の製品も増えています。
たとえば「アルミ架台」。簡単に言うと、フェリーに牽引自動車の貨物部分（トレーラー）を乗せた際に固定するための台です。
会社としても自分としても初の製品のため、営業とともにお客様のところへ出向き、ご要望をうかがうところから始めました。「もっと高さがほしい」など要求は数々あり、すべて採り入れようとすると、他の部分と干渉して支障が出る場合も。
それでもできるだけ実現できるよう、機構のアイデアを何種類も出しました。材料は軽量化のため鉄ではなくアルミとの指定でしたが、鉄に比べて溶接が難しいため、製造スタッフにも相談。つくりやすさも考慮したうえでお客様に提案し、ご要望通りにはいかない部分にも納得していただきながら仕様を決めていきました。
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アルミ架台の設計は、入社3年目に入ったばかりの時期に先輩から引き継ぎ、まるごと一人で任されました。それまで担当していた製品は、社内にノウハウが蓄積されていましたが、このときはまったく一からの製品。その分、お客様の要求に加えつくりやすさや材料の入手のしやすさ、納期などさまざまな面から考えていくつもアイデアを出し、どれが最善かを考える面白さがありましたね。
また、このときやりとりしていたお客様側の窓口の方は技術系ではなかったため、図面や数字では伝わりにくいと考え、図を描いて説明したり、製造に試作品をつくってもらってお客様に使いやすさを体感していただくといった工夫をしました。
最初の訪問から半年がかりで製品が完成し、出荷を見届ける喜びは格別でした。
- 大学の海洋工学部で学んだ私は、船に関する設計・開発の仕事を探して、この会社を知りました。入社前の会社見学の際、社長が社内を案内してくれたんですが、オフィスでも工場でも、社員一人ひとりに話しかけるネタを持っていて、距離の近さを感じました。
今ではすぐ近くの席なので、仕事上の相談もできるし、茶々を入れられることもあります(笑)。他職種の人たちともコミュニケーションが取りやすく、工場へ行って先輩に「ちょっと教えてください」と声をかけると、作業の手を止めて教えてくれるんですよ。
みんなで一つの製品をつくっている実感があるので、チームで仕事をしたい人には、この仕事と職場環境はオススメ。新しいことにも失敗を恐れずチャレンジできる人に、ぜひ仲間に加わってほしいと思っています！
