Greeting

社長あいさつ

代表取締役社長 伊藤克也
創業時からの魂を大切に、
新たな時代へと漕ぎ出します。

「板子一枚、下は地獄」――薄い底板1枚を隔てた下は荒ぶる海という、昔からの船乗りの教訓は、忘れてはならない言葉として今も当社に伝わっています。船舶修理会社として事業を興した先代は、「手を抜けばどこかで露呈し、下手をすればお客様の命に関わる」と肝に銘じ、「完全な仕事をすること」「嘘をつかないこと」を信条にしてきました。そして、船舶の世界で求められる品質をお客様から学び、確かなものづくりの技術を培ってきました。

二代目の私が経営を継ぎ、2008年のリーマンショックを機に、船舶向け・プラント向け熱交換器の新規製造を主力事業としました。造船会社様やプラントメーカー様に加え、実際に製品を使うエンドユーザー様からご発注いただく機会も多く、お客様の声を製品に盛り込めることが強みです。船の寄港日程に合わせて納品を早めるなど、かゆいところに手の届く対応も喜ばれています。

昨今はグローバルスタンダードが叫ばれ、当社も国内外のニーズに応えていく考えですが、ともすれば薄れがちな人間味を失うことなく、これまでの姿勢を貫いてまいります。
一方で、今後100年企業を目指し事業を継続するうえで責務でもある、SDGsへの意識も高めています。
製品のCO2排出量削減に関する研究に加え、居住空間の熱効率向上に関する研究を、三重大学と共同で実施。また2022年に完成した新工場は、環境配慮型工場としています。
しかし「環境」という面で何より大切にしたいのは、人が働くうえでの環境です。過剰な労働をしなくても家族を養え、毎日子どもとふれあうような、ちょっとした幸せが手に入る。そうした社内環境が、嘘のない仕事をして、すぐれた製品を生み続けることにつながると確信し、今以上に充実させるべく努力を続ける所存です。

100年企業を目指す当社の今後に、どうぞご期待ください。

代表取締役社長伊藤克也