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- 現場との距離の近さが、
設計にとってプラスに。 - 大王 裕有我 マリン設計/2011年入社
私の仕事内容
- つくりやすさを考えて、
船舶用熱交換器を設計。 - 船舶用熱交換器の設計を担当しています。
たとえば船のエンジンまわりに使われる空気冷却器(インタークーラー)なら、「200℃の空気を42℃まで冷却」といった仕様書の内容をもとに、水が通るチューブの本数やフィンの間隔を変えて熱計算を行い、CADで図面を作成します。すでに船上で使われている製品の修理・交換用の設計もあり、計測のため全国各地へ行くこともあります。
設計には機械工学の4力学の知識をフルに活用。また図面を描いて終わりではなく、製造スタッフの声を聞き、「部品形状をこう変えてくれると、溶接がしやすい」などの意見を反映しています。
性能とコストを考慮した何十パターンもの熱計算が必要な場合もあるので、入社2年目には、PCで自動計算できるツールを作成しました。その結果、3割以上の時間短縮に成功。こうした効率化の工夫も、つねに考えています。
ここがやりがい!
- 設計した製品が、
多くの人たちの手で形に。 - 毎回、自分の設計したものが多くの人の手で製品になり、無事に出荷できたときはうれしいですね。
特にそれを感じたのが、入社8年目。冷却に使う液体の種類や形状が通常とは違ううえ、内側から高圧がかかる特殊な製品を担当したときです。机上の計算もそれまで経験したものとは違ううえ、法規上、材料の引張り試験や溶接のテストピース作成などによる確認が必要で、上司や先輩にアドバイスをもらいながら進めました。
さらに、圧力に耐えられるか心配な箇所もあったため、計算だけでなく実験で確かめることに。製造スタッフに器具をつくってもらって試した結果、接合方法をシール材から溶接に変更して、要求性能を満たすことができました。 出荷後にお客様から「トラブルなく運転できました」とお礼の報告をいただけたときには、達成感でいっぱいに。苦労しながらもやり遂げた経験は、大きな自信にもなりました。